バー経営における、困ったお客様への対処法(前編)

バー経営では、困ったお客様も、当然あります。

さて、今回のテーマは、「困ったお客様」

バーを経営していると、アルコールが入っておられるという事もあり、困ったお客様というのも、あることでしょう。こうしたお客様への対応方法を、どのようにするのか?各店舗で、対応の仕方も違う事でしょう。

ちなみに、私のバーでは、正直、ここ十数年、困ったお客様というのは、ほぼゼロです。なぜなら、数十年の経営の中で、さまざまな仕組みを考え、困ったお客様のいないバーを創りだすには、どうすればいいか??を真剣に考え、 試行錯誤の末、ほぼゼロになるように、さまざまな対策を実行してきたからです。

もちろん、困ったお客様と、私自身が思わないほど、自分自身の対処能力が向上した!といえる部分も、あるかもしれません。年齢を重ねるごとに、それなりに、さまざまな事を経験するわけですし、経験の数=修羅場の数だけ成長するわけですし・・・

対処の能力向上だけでは、限界がある

ですが、お客様に対する対処能力が、どんなに向上しても、正直、それだけでは、対応しきれない部分もあります。やはり、お客様の協力なしに、雰囲気のいい店創りは、難しいという事ですね。

もちろん、雰囲気を演出するのは店側ですし、さまざまな工夫を加える事で、お客様の行動を、ある程度、想定内に押さえるようにするのは当たり前です。

弊店の場合は、だからこそ、会員制ですし、ご紹介のお客様以外は、たとえ、いくら会員料を積まれても、入店は、お断りすることにしています。

ただ・・・この弊店の会員制は、かなり特殊でして、通常のバー経営とは違うものです。 私自身が、いろいろな事を考え、さまざまな理由があって、守り通している事です。 店の雰囲気創りや、困ったお客様を生まないだけの理由で、会員制という形態をとっているわけではありません。

それでも、会員制であるという事のメリットのひとつが、この、「困ったお客様を生まない仕組み」のひとつです。

もちろん、会員制であっても、困ったお客様を生まない仕組みを意識して創り上げた会員制でないと、全く意味がありません。ただ、会員料金をとるためとか、店の高級感を演出するためだけで、深い意味を考えずに、会員制をとるのであれば、経営的には、今の時代では、デメリットの方が大きいでしょう。

バー経営における、困ったお客様への対処法(後編)へつづく