ジントニックの原価は?と聞かれたら

バーテンダーには、経営感覚も必要

美味しいカクテルが作れたり、お酒の知識が深いのは、当たり前です。

バーテンダーとして、興味があるからこそ、知識・技術を学んでいるわけですから・・・でも、それだけでは、プロのバーテンダーとは言えません。

お店によって、コンセプトも違うでしょう。ご自分で経営されていれば、当然、経営視点で考えざるをえなくなります。そうでない場合も、バーテンダーは、経営感覚を身につけるべきです。

どうすれば、お客様に、気持ちよく、飲んで頂いて、売上を上げる事ができるか?その店のコンセプトに合うよう、価格とお酒の品質のバランスを、どのようにするか?

経費を、いくらでもかければ、美味しいカクテルが作れるのは、当たり前です。そうではなく、限られた経費の中で、いかに、美味しいカクテルを作れるか?そういった視点も、必要です。

弊店BARの、バーテンダー面接時に求めていたもの

弊店では、創業当時の約60年前から、バーテンダーの採用時には、その経営感覚を求めていました。

採用試験では、面談に加え、いくつかのカクテルを作ってもらいました。その時に、原価を、どのように考えて、作っているのか?そうした点も、厳しくチェックしていたのを、子供ながらに、見ていた私です。

ですから、そういう視点は、あって当たり前だと思っていたのですが・・・実際に、そうではないバーテンダーも多いようで・・・

あなたの作るジントニック1杯、原価は、何円でしょう?この問いに、すぐに応えられるバーテンダーも、少ないように思います。

私的には、「売値はいくらですか?」という答えが、返ってくるのを期待する質問です。要するに、原価の調整も、いくらでも可能ですよ!という能力を持っているか、どうかです。

こういった視点も考えながら、バーテンダーの知識・技術の習得をして頂きたいと思います。

では、また・・・